からだ・こころ・くらし
HOME > からだ・こころ・くらし > 病気の打ち明けについて
2-3)くらしについて
病気の打ち明けについて
病気のことを他の人に打ち明けるのは、とても勇気のいることだと思います。ですが、家族や身近な人があなたの病気のことを理解し、協力してくれれば、あなたにとって、とても心強く、また、プラスになるかもしれません。あわてることはありませんが、あなたの気持ちが落ち着いたとき や、暮らしが変化したときなど、病気の打ち明けを考えてみることをおすすめします。
家族
親やきょうだいなど、あなたのことをよく知る家族は、これからの生活の中で、力強いサポーターとなってくれるかもしれません。
パートナー
パートナーも、HIVに感染している可能性があります。病気を伝え、検査をすすめることは、パートナーの健康を守るためにとても重要です。今後の性生活や妊娠などライフイベントについて、将来に関わる生活設計を話し合うことが大切です。
友人
誰もが正しいHIVの知識を持っているとは限りません。なかには、あなたの話をなかなか受け止められないこともあるかもしれません。あなたの話を理解し、とてもよい相談相手になることもありますので、あせらずゆっくり考えてみましょう。
職場
- 雇い主は労働者に対して本人の同意なくHIV検査を行わないことになっています。
- HIVに感染していることによって、就業禁止に該当しない、解雇の理由とならないとガイドラインに記載があります*。職場に打ち明けるかどうかは労働内容に応じて、主治医等に相談しましょう。*出典:厚生労働省「職場におけるエイズ問題に関するガイドライン」平成7年2月20日、平成22年4月30日一部改正
他の病院を受診する場合
- 病名を伝えた方が適切な診断、治療に結び付きます。くすりの飲み合わせがあるため、飲んでいるくすりを伝えましょう。
- 患者さんが家族やパートナーなどに病気を打ち明けた後に、患者さんの診察に同行いただき、医療スタッフから病気や治療のことや生活上の留意点など説明をすることも出来ます。
著作権について
当サイト内のコンテンツ(文章・資料・画像・音声等)の著作権は、特に記載のない限り、国立国際医療研究センター エイズ治療・研究開発センターまたは第三者が保有します。営利、非営利を問わず、当サイトの内容を許可なく複製、転載、販売などに二次利用することを禁じます。
世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。