からだ・こころ・くらし
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1-2)くすりについて
HIV感染症の治療
1.抗HIV療法
体内のHIVの増殖を抑える目的で、作用の異なる抗HIV薬を組み合わせて治療します。
最近では、作用の異なるくすりがひとまとめになった「1日1回1錠」のくすりが承認されています。
治療開始基準
世界のガイドラインでは、CD4数に関係なく、すべての患者さんへ治療が推奨されています。
- ただし、準備が必要です。
病気や治療の説明を受けたり、合併症の治療や妊娠などとの調整、医療費対策について医療者と話し合いましょう。
ART * のルール(*抗HIV治療 (Antiretroviral Theraphy))
ARTはキードラッグとバックボーンから一つずつ選択します。
現在、初回治療で用いられることの多い組み合わせは下の図の通りです。
2.日和見疾患の予防・治療
CD4数によって、発症する可能性のある日和見疾患の予防や治療を行います。
必要な検診
- 眼底検査・・・特にCD4数200/μL以下
- 子宮がん検診(女性の場合)・・・1~3年に1回
著作権について
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世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。