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1-1)HIVについて
HIV感染症の自然経過
出典:HIV感染症「治療の手引き」第26版
①感染初期(急性期)
HIVは感染直後の2~6週間に急激に体内で増殖し、発熱・リンパ節腫脹・咽頭痛などのインフルエンザ様症状や、皮疹・筋肉痛が出る場合があります。いずれも数日~数週間で消失します。
②無症候期
セットポイントを過ぎると、その後数年~10年間は無症状の状態が続きます。症状がなくてもHIVは増殖を続けて、CD4数は徐々に減少していきます。セットポイントについては、『ウイルス量(HIV-RNA量とは)』もご確認ください。
③AIDS発症期
HIV感染症が進行すると、ウイルス量が増えて、CD4数が減り、免疫不全状態となって、日和見疾患などを発症します。国が定めた23の指標疾患(日和見疾患を含む)が診断されるとAIDS発症となります。詳しくは、『発症の可能性を予測』、『HIV感染症≠AIDS発症』もご確認ください。
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世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。