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長期療養時代をあなたらしく過ごすための6つのヒント

一緒に考えていきましょう。

1. 定期的に病院に通いましょう

HIV感染症と診断されてから治療しないままでいると徐々に免疫が下がり、いろいろな病気(日和見疾患・ひよりみしっかん)にかかる可能性があります。自覚症状が無くても定期的な診察や検査で体内の変化を確認しましょう。
通院の目安:
治療開始前は月1~2回
治療開始後、安定したら2~3か月に1回

2. 治療(飲みくすりなど)を続けましょう

治療は、病気の進行を遅らせて、日和見疾患の発症を予防するだけでなく、心血管系等の他の病気の発症予防が期待できます。治療が途切れないよう続けることが大切です。

3. 感染を予防しましょう

風邪などの感染症にかからないよう、日頃から手洗いやうがい、マスクをしましょう。
血液・体液が他の人の傷口や粘膜に直接触れないよう注意しましょう。触れた場合はまず流水で洗いましょう。
治療により、体内のウイルス量が減り、維持できると他者へのHIV感染が予防できます。(「他の性感染症の関係」ページ U=U参照

4. よりよい習慣を身につけましょう

HIV感染症の治療とともに、生活習慣病(高血圧や糖尿病など)やがんなどの予防や治療が必要になっています。
食生活の見直し、禁煙、節酒を心がけましょう。
体重管理、血圧管理をしましょう。
適度な運動習慣、睡眠リズムの見直しをしましょう。記録をつけると経過が分かりやすいです。
定期的に性感染症検査を受けましょう。

5. こころの健康つくりについて

病気の告知を受けた時やその後の生活で悩みや不安があるかもしれません。治療の継続には、心のケアが大切です。ひとりで悩まずに、医療スタッフや患者会やNPOなどに相談しましょう。

6. くらしについて

治療と生活(学業や仕事など)の両立は、簡単ではありません。仕事や住まい、老後を含め、自分がどこで誰とどんなふうに暮らしていきたいか医療者や身近な人と話しあっていきましょう。

世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。

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