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各部署のご紹介

1:専門外来

抗HIV薬の進歩により治療の中心は外来になっています。ACCには首都圏を中心に北海道から沖縄まで全国から受診者が訪れており、現在1日平均50名以上の方が受診されています。月曜日から金曜日までの平日、毎日3名の専門医が診療を行なっています。診察室はプライバシーに配慮しドアで区切られた個室となっており、氏名のかわりに受付番号を用いた呼出方法をとっています。臨時の点滴や処置に対応可能なベッドや、薬剤吸入室を設けています。

2010年現在、他の合併症がない方ではCD4数が500/μLを下回るようになったら抗HIV療法開始を検討します。多くの場合、治療開始後3ヶ月から6ヶ月で状態は安定します。個人差はありますが、目安となる通院間隔はCD4陽性Tリンパ球数(CD4数)が500/μL以上では3ヶ月から4ヶ月毎、200~500/μLでは1ヶ月から3ヶ月に1回程度、200/μL未満では1ヶ月に1、2回程度です。

HIV感染症はもはや「コントロール可能な慢性疾患」です。私たちは、それぞれの方が病気になる前の生活に戻れるよう、医学的に手助けしています。受診者数増加のため外来での待ち時間が長くなることもありますが、ご理解のほどお願いします。


2016年5月、ACC外来は新しい場所(第2外来棟:ゆうちょ銀行ATMの奥)に移動しました。

コーディネーターナース

HIV感染症のコントロールには、患者さんによるセルフマネジメント1)が重要です。コーディネーターナースは、主治医とともに患者担当制で、患者さん一人一人の療養に必要な知識や技術に関する情報提供や相談対応を行い、セルフマネジメントをお手伝いしています。またACCでは患者さんの療養期間の長期化をみこし、1997年開設当初から「在宅医療」の推進に積極的に取り組んできました。患者さんが地元で必要な医療・保健・福祉サービスを利用できるよう、地域側支援者を啓発し協力に努めています。

1) セルフマネジメント:治療と生活の両立を目指して自分で様々な取り組みを行うこと

救済外来

ACCでは、患者原告が設立したはばたき福祉事業団と協力して、地方の患者のHIV診療に関するセカンドオピニオン Second Opinionの提供を行っています。セカンドオピニオンを出発点に地元病院とACCが連携しながら患者の診療を進めています。

  • ACC新外来 外待合室

    外来待合室

  • ACC新外来 中待合室

    外来待合室

  • ACC新外来 カウンター

    カウンター

  • ACC新外来 処置スペース

    処置スペース

  • ACC新外来 診察室

    診察室

2:病棟

抗HIV療法が進んだ現在においても、本邦の新規患者の約3分の1ではAIDSを発症して初めてHIV感染が判明します。また生命予後の改善や患者の高齢化に伴い様々な合併症がみられるようになっており、いまだ病棟も重要な闘病の場所です。

病棟は30床(うち個室20床)で運用しており、患者が快適にかつ安心して治療に専念できるようゆったりとした設計になっています。看護師は24名体制で、夜間も常時3名が勤務し、あらゆる状況の変化にも迅速に対応できるようになっています。重症者用のストレッチャーバス、微生物検出のための検査が迅速に行える処置室、患者や家族と医療スタッフがプライバシーを尊重しながら話し合いができるような面談室など、随所に最良の医療を目指した設備を備えています。明るく眺望の良いデイコーナーは、患者同士や患者と家族がゆっくり話し合い、疾患の理解と連帯が得られるように配慮されています。

  • 個室

    個室

  • 面談室

    面談室

  • 処置室

    処置室

  • デイコーナー

    デイコーナー

3:ACCケア

コーディネーターナース、歯科衛生士、心理療法士が、通院中の方からの受診や療養に関する電話相談のほか、拠点病院・一般医療機関の医療者からのケアに関する相談に対応しています。

また、患者さんが治療と日常生活を両立できるよう、院内の多職種(医療ソーシャルワーカー、薬剤師、栄養士、理学療法士等)に加え、地域の保健師、訪問看護師等とも連携し支援しています。

4:治療開発室

臨床現場における治療上の問題を科学的に解決していくため、ACCに設けられた研究室です。HIVの薬剤耐性メカニズムの解明や治療に伴う副作用を回避するためのテーラーメイド医療などを中心的なテーマにしています。熊本大学エイズ学研究センターをはじめとする国内各施設との連携を計りながら、海外施設とも積極的に共同研究をおこなっています。

  • 治療開発室の画像1

     

  • 治療開発室の画像2

 

5:医療情報室

全国のブロック拠点病院・拠点病院などとの診療に関する情報交換、全国の医療機関からのACC研修への受け入れ対応などを行っています。

6:ACC会議室

定期カンファレンスやミーティング、研修時のレクチャーに加え、他の医療機関や地域の専門職の方々にビデオなど医療者向けの視聴覚教材を視聴していただくなど、日常的にフル活用しています。