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岡ACC名誉センター長がモンゴル厚生省より感謝状を授与されました

更新日:2023年9月13日

 エイズ治療・研究開発センター(ACC)では、2007年から2018年にモンゴルのMSM(men who have sex with men)を対象としたHIV予防プロジェクトを実施しHIV感染拡大の抑制に貢献しました。

 このHIV予防プロジェクトは、2007年当時、ACCで受け入れていたモンゴルからの研究生と共に、モンゴル国内のHIV感染状況を調査したことが始まりです。継続的な分子疫学調査の結果から、2009年を境にMSMの間で急速にHIVが拡大していることが分かりました。2010年に、モンゴル国内のNGOと共同でHIV感染症の予防啓発を行う取り組みを開始しました。2013年には、HIV感染者の免疫レベルに関わらず、感染者全員に治療を提供する「Treat all strategy」をモンゴル政府に提言しました。全員治療によって感染者のウイルス量を抑制し、新たな感染伝播を阻止する施策は世界に先駆けた取り組みであり、WHOが提唱する前からモンゴルではこの戦略を取り入れたことになりました。MSMの間で急速に拡大していたHIV感染症はその後減少に転じ、現在もHIVの流行は抑制された状態が続いています。

 このたび、長年の功績を称えてモンゴル厚生省より岡ACC名誉センター長へ感謝状が授与されました。
 今後もACCでは国際保健へ貢献してまいります。

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岡ACC名誉センター長と感謝状

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