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エイズ治療・研究開発センター(ACC)の役割

エイズ治療・研究開発センター(AIDS Clinical Center, ACC)は、薬害エイズ訴訟の和解をふまえ、被害者救済の一環として平成9年4月1日、国立国際医療センター病院(当時)に設置された。ACCは外来・病棟・治療開発室・医療情報室の4部門からなり、国内外のHIV感染症治療・研究機関との連携のもと、HIV感染症に対する高度かつ最先端の医療提供とともに、新たな診断・治療法開発のための臨床研究・基礎研究を行っている。また、日本におけるHIV感染症診療の水準向上を図るために、最先端の医療情報の提供や、医療従事者に対する研修を行っている。

1. HIV感染症に対する高度かつ最先端医療の遂行

外来では月曜日から金曜日までの平日、毎日3名の医師が診療を行う。眼科スクリーニングはHIV感染症診療に精通した眼科医により行なわれており、他臓器の合併症についても、院内各科との連携のもと最適な医療を提供している。夜間・休日にもACCの当直医師を配置し、休日を含め24時間専門的な対応が可能な体制をとっている。医療情報室では、内外における最新の治療法などの情報を収集している。またACCの医療レベルの維持のために、適宜各種カンファレンスを行っている。

2. 臨床研究・基礎研究

各医師が積極的に臨床研究に携わっているほか、治療開発室において基礎研究を行っている。ACCで行われている臨床研究には、いわゆる「治験」だけではなく、新たな診断・治療法開発のための臨床研究や疫学研究も含まれる。研究の範囲はHIV自体や抗HIV薬に関するものにとどまらず、合併する日和見感染症や肝炎など、広く感染症全般に及ぶものである。研究成果については学術雑誌への論文発表や学会報告を通じて国内はもとより広く世界に向けて発信してゆくほか、臨床研究については医療情報室を通じても情報を開示してゆく。

3. 医療情報の提供とブロック拠点病院/拠点病院との連携

適切な医療を受けていない患者の掘り起こしと適切な医療機関受診への誘導、ブロック拠点病院/拠点病院のHIV診療技術の底上げは、ACCの重要な使命である。ブロック拠点病院/拠点病院には、ACCで行われている医療情報の提供に加え、HIV診療に関する問題点が生じた場合には、必要に応じて医師もしくは看護師の派遣も行っていく。医療機関との連携に関しては、ACC専門外来担当医師と看護支援調整職が担当する。

4. 研修の開催

ブロック拠点病院/拠点病院の診療レベル向上のため、ACC開設以来現在まで、各種研修を積極的に開催している。

エイズ治療・研究開発センターの紹介ビデオ

ACCの紹介ビデオを製作しています。必要な医療機関にはお送りいたしますので、医療情報室までお問い合わせください。