薬剤リスト、併用禁忌・注意薬リスト

プロテアーゼ阻害剤

レクシヴァ®

レクシヴァ®/FPV
商品名 レクシヴァ®
一般名 ホスアンプレナビル
略名 FPV
剤形 淡紅白色のフィルムコート錠
粉砕・脱カプセル:○
記号 GXLL7
規格(含量) 700mg/錠
保管方法 室温
服薬方法 抗HIV薬の治療経験がない場合
・1回1錠+リトナビル(RTV)1回100mgを1日2回併用
・1日2錠+リトナビル(RTV)1回100~200mgを1日1回併用
・1回2錠を1日2回
HIVプロテアーゼ阻害剤の投与経験がある場合
・1回1錠+リトナビル(RTV)1回100mgを1日2回併用
食事に関係なく服用できます
軽度または中程度の肝機能障害患者にリトナビル(RTV)を併用せずに本剤を投与する場合は、1回1錠を1日2回に減量します。
主な副作用 下痢53例(8%)、吐き気37例(5%)、嘔吐28例(4%)
副作用の発生頻度は国内における使用成績を参考にしています。
注意事項 肝機能低下により処方量が減量される場合があります。
薬価2023年4月現在 700mg 549.80
1日1400mg処方の場合、30日で32,988円
1日2800mg処方の場合、30日で65,976円
併用禁忌 ①本剤の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • リファンピシン(リファジン)
④併用薬の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)
  • エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリン)
  • シサプリド(アセナリン)
  • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)
  • トリアゾラム(ハルシオン)
  • バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)
  • ピモジド(オーラップ)
  • ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)
  • ミダゾラム(ドルミカム、ミダフレッサ、ブコラム)
  • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(パルタンM)
  • 治療域が狭くCYP3A4で代謝される薬剤
併用注意 ①本剤の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • CYP3A4誘導作用を有する抗けいれん薬
  • アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール)
  • エファビレンツ(ストックリン)
  • カルバマゼピン(テグレトール)
  • サキナビルメシル酸塩(インビラーゼ)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John'sWort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
  • デキサメタゾン(デカドロン)
  • テラプレビル
  • ネビラピン(ビラミューン)
  • フェニトイン(アレビアチン)
  • フェノバルビタール(フェノバール)
  • マラビロク(シーエルセントリ)
  • ラルテグラビル(アイセントレス)
  • ロピナビル・リトナビル配合剤(カレトラ)
②本剤の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • インジナビル硫酸塩エタノール付加物(クリキシバン)
③併用薬の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • アタザナビル(レイアタッツ)
  • インジナビル硫酸塩エタノール付加物(クリキシバン)
  • テラプレビル
  • ドルテグラビル(テビケイ)
  • パロキセチン塩酸塩水和物(パキシル)
  • ラルテグラビル(アイセントレス)
  • 黄体・卵胞ホルモン剤(エチニルエストラジオール、ノルエチステロン)
④併用薬の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール)
  • アミオダロン塩酸塩(アンカロン)
  • アムロジピンベシル酸塩(アムロジン、ノルバスク)
  • アルプラゾラム(コンスタン、ソラナックス)
  • イトラコナゾール(イトリゾール)
  • イブルチニブ(イムブルビカ)
  • エベロリムス(サーティカン)
  • エリスロマイシン(エリスロシン)
  • キニジン硫酸塩水和物
  • クラリスロマイシン(クラリス)
  • クロラゼプ酸二カリウム(メンドン)
  • ケトコナゾール(国内外用剤のみ)
  • ジアゼパム(セルシン、ホリゾン)
  • シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)
  • ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー)
  • シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)
  • シロリムス(ラパリムス)
  • シンバスタチン(リポバス)
  • タクロリムス水和物(プログラフ)
  • タダラフィル(アドシルカ)
  • ニカルジピン塩酸塩(ペルジピン、サリペックス)
  • ニソルジピン(バイミカード)
  • ニフェジピン(アダラート)
  • ネビラピン(ビラミューン)
  • ネルフィナビル(ビラセプト)
  • フェロジピン(スプレンジール)
  • フルラゼパム塩酸塩(ダルメート)
  • ベラパミル塩酸塩(ワソラン)
  • マラビロク(シーエルセントリ)
  • リドカイン塩酸塩全身投与(キシロカイン)
  • リファブチン(ミコブティン)
  • ロバスタチン(国内未発売)
  • ロピナビル・リトナビル配合剤(カレトラ)
  • ワルファリン(ワーファリン)
  • 三環系抗うつ薬
⑤その他
  • サキナビルメシル酸塩(インビラーゼ)
  • シメプレビルナトリウム(ソブリアード)
  • ネルフィナビル(ビラセプト)
⑥相互作用に影響なし
  • プラバスタチン(メバロチン)
  • フルバスタチン(ローコール)

世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。

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