薬剤リスト、併用禁忌・注意薬リスト

プロテアーゼ阻害剤

レイアタッツ®

レイアタッツ®/ATV
商品名 レイアタッツ®
一般名 アタザナビル
略名 ATV
剤形 150mg:青色と淡青色のカプセル、200mg:青色のカプセル
粉砕・脱カプセル:△
記号 BMS 150mg 3624/BMS 200mg 3631
規格(含量) 150mg/1カプセル、200mg/1カプセル
保管方法 室温
服薬方法 抗HIV薬の治療経験がない場合
・1回300mgとリトナビル(RTV)1回100mgを1日1回併用
・1回400mgを1日1回
抗HIV薬の治療経験がある場合
・1回300mgとリトナビル(RTV)1回100mgを1日1回併用
服薬時間:食事中または食直後
食後服用
主な副作用 総ビリルビン上昇(37%)、アミラーゼ上昇(12%)、CK(CPK)上昇(7%)、吐き気(6%)、好中球減少(5%)、ALT(GTP)上昇(5%)、黄疸(4%)
副作用の発生頻度は海外臨床試験の成績を参考にしています。
注意事項 胃薬(プロトンポンプ阻害剤、H2ブロッカー、制酸剤)との併用で薬の吸収が低下します。
薬価2023年4月現在 150mg 384.90円、200mg 614.30
1日300mg処方の場合、(150mg×2)30日で23,094円
1日400mg処方の場合、(200mg×2)30日で36,858円
併用禁忌
①本剤の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • アスピリン・ボノプラザンフマル酸塩(キャブピリン)
  • セイヨウオトギリソウ(St.John'sWort,セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
  • プロトンポンプ阻害剤[オメプラゾール(オメプラール)等]
  • リファンピシン(リファジン)
④併用薬の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • アゼルニジピン含有製剤(カルブロック、レザルタス)
  • イリノテカン塩酸塩水和物(カンプト)
  • エルゴタミン酒石酸塩・無水カフェイン・イソプロピルアンチピリン(クリアミン配合錠)
  • エルゴメトリンマレイン酸塩(エルゴメトリン)
  • グラゾプレビル(グラジナ)
  • グレカプレビル・ピブレンタスビル(マヴィレット配合錠)
  • ジヒドロエルゴタミンメシル酸塩(ジヒデルゴット)
  • シンバスタチン(リポバス)
  • トリアゾラム(ハルシオン)
  • バルデナフィル塩酸塩水和物(レビトラ)
  • ピモジド(オーラップ)
  • ブロナンセリン (ロナセン)
  • ベプリジル塩酸塩水和物(ベプリコール)
  • ミダゾラム(ドルミカム、ミダフレッサ、ブコラム)
  • メチルエルゴメトリンマレイン酸塩(パルタンM)
  • リオシグアト(アデムパス)
  • リバーロキサバン(イグザレルト)
  • ルラシドン塩酸塩(ラツーダ)
  • ロバスタチン(国内未発売)
  • ロミタピド(ジャクスタピッド)
併用注意
①本剤の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • H2受容体拮抗剤[ファモチジン(ガスター)等]
  • エトラビリン(インテレンス)
  • エファビレンツ(ストックリン)
  • テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(ビリアード)
  • ネビラピン(ビラミューン)
  • ブプレノルフィン塩酸塩(レペタン)
  • ホスアンプレナビルカルシウム水和物(レクシヴァ)
  • ボリコナゾール(ブイフェンド)
  • 緩衝作用を有する薬剤
  • 制酸剤
②本剤の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • クラリスロマイシン(クラリス)
③併用薬の効果(血中濃度)が低下する可能性がある
  • ボリコナゾール(ブイフェンド)
  • 経口避妊薬[エチニルエストラジオール、ノルエチステロン、ノルゲスチメート](リトナビル併用時)
④併用薬の副作用が出現(血中濃度が上昇)する可能性がある
  • CYP3A4の基質となる薬剤
  • アトルバスタチンカルシウム水和物(リピトール)
  • アミオダロン塩酸塩(アンカロン)
  • エトラビリン(インテレンス)
  • エルバスビル(エレルサ)
  • キニジン硫酸塩水和物
  • クラリスロマイシン(クラリス)
  • シクロスポリン(サンディミュン、ネオーラル)
  • ジルチアゼム塩酸塩(ヘルベッサー)
  • シルデナフィルクエン酸塩(レバチオ)
  • タクロリムス水和物(プログラフ)
  • ダサチニブ水和物(スプリセル)
  • タダラフィル(アドシルカ)
  • テノホビルジソプロキシルフマル酸塩(ビリアード)
  • テムシロリムス(トーリセル)
  • トラゾドン塩酸塩(デジレル、レスリン)
  • ニカルジピン塩酸塩(ペルジピン、サリペックス)
  • ニフェジピン(アダラート)
  • ネビラピン(ビラミューン)
  • フェロジピン(スプレンジール)
  • ブプレノルフィン塩酸塩(レペタン)
  • ベラパミル塩酸塩(ワソラン)
  • ボセンタン水和物(トラクリア)
  • ボリコナゾール(ブイフェンド)
  • マラビロク(シーエルセントリ)
  • リドカイン塩酸塩全身投与(キシロカイン)
  • リファブチン(ミコブティン)
  • ロスバスタチン(クレストール)
  • ワルファリン(ワーファリン)
  • 経口避妊薬[エチニルエストラジオール、ノルエチステロン、ノルゲスチメート](リトナビル非併用時)
  • 三環系抗うつ薬
⑤その他
  • イトラコナゾール(イトリゾール)
  • ケトコナゾール(国内外用剤のみ)
  • ボリコナゾール(ブイフェンド)

世界で最初のAIDS患者さんが1981年に報告され、1987年に最初の抗HIV薬AZTが誕生し、現在までに20種類以上の薬剤が国内で承認されています。1996年以降、複数の抗HIV薬を組み合わせる多剤併用療法(ART)により長期生存が可能となり、治療を受けながら仕事や学業などの生活を送る人が世界中で増えています。長期にわたり良い体調を維持するためには、自己管理がとても大切です。

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